ハリはなぜ効く?

東洋医学の不思議? いえいえハリが3千年も続いてきたのには合理的なワケあってのこと

血流を自在に調節できるハリ施術

たとえばトゲを刺したらどうなるでしょうか?

トゲを刺したら周りが赤くなりますよね。周囲の血管が開いて血液がそこに集まったからです。これは侵入したトゲ(異物)に対処する体の生理的な反応です。

ということは? そう。ハリを刺しても同じ反応が起こります。ただし、消毒がしてあり形体も工夫されているハリでは、トゲなどとは異なって痛みや感染は伴いません。ハリを刺した周囲の血管を開かせ、そこに血液を流れ込ませるという反応だけを引き出すことができます。

ですから的確な箇所……血流不足が原因で「痛い、苦しい」箇所にハリを刺せば……そう、新しい血液がそこに流れ込みますから、たちまちその痛さ苦しさが解消されるわけです。これが「ウソ!」と思われるほどのハリ効果のゆえんです。

このような<ハリの周りの血管は開く>という生体反応と<血液は圧の高い方から低い方へ流れる>という原理を組み合わせることによって、打ち方次第でハリは血流の不足·過剰·停滞を解消することができるのです。

こと血流の障害で引き起こされる症状には、ハリはとても合理的な物理療法だということをご納得いただけたら幸いです。参照:適応症

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